エレガントな雰囲気で
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作成日時 : 2006/04/30 08:21
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私が学生だったころ、30年前のことですが、そのころは銀座を歩いていても、青山を歩いていても振り返るほど美しい佇まいの人をよく見かけたものでした。今でも「キレイな人」には出会いますが、なかなか風情のある美しい人に出会うことは少なくなったように思われます。

この前改装後初めて訪れた資生堂パーラーも昔の面影はなく、どこかがさがさしたムードで落胆したことを思い出します。何かが違う。そう、その何かをずっと考えていました。一言で言えば人生に対する「ゆとり」のようなものが感じられなくなったというのが私の答えでしょうか。みなが生き急いでいて、ゆったりと物事を考え自分を作り上げる、そんな時間が少なくなっているのだと思います。

私がアンティークのお品物に魅かれるのは、それらが内包している「ゆとり」のせいなのかもしれません。身近なものに繊細な細工を施して使うたびに小さな「歓び」に触れる。そんな積み重ねを楽しむ心が「ゆとり」なのだと思います。「ゆとり」が生み出すエレガントな雰囲気こそが、日々の暮らしを趣き深いものにし、さらにはその人を内面から美しくしてゆく、そんな気がしています。
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