幼いころよくドクダミを煎じて飲まされました。
肌が弱かったから。
あの匂いが部屋に立ちこめて、ことこと煮立ったやかんがそのまま大きな洗い桶につけて冷されて。
そして翌朝にはドクダミ茶が冷蔵庫の冷水筒に納まっていました。
鼻をつまんで飲んだって、息を止めて飲んだって結果は同じ。
のどの奥にあの匂いがこびりつくのでした。
あれから45年が経ち、今ではこの花を見ると美しいと思うようになりました。
東京に来てドクダミの花の多いことに驚きます。
街路樹の根元などにたくましく繁ったドクダミを見ていると、なぜかしら摘んであの匂いをかいで見たくなるのです。
写真は代官山のヒルサイドテラス前のドクダミです。
この記事へのコメント
消臭効果はしりませんでした。
生命力の強さ故、きっと厳しい条件の中、繁茂しているのでしょうね。
雨の似合う花です。